10月8、9日
フライトまでたっぷり時間がある。食事は機内で出るはずだ。それに空港のレストランは高い。カフェでトルコのBaklavaというお菓子とAyranを注文した。これだけで15ユーロ。市内ならせいぜい5、6ユーロだろう。
BaklavaとAyran
関空行きは定刻どおり午前2時に飛び立った。機内での私の隣席はリトアニア人のカップルだった。日本ははじめてとのこと。歌やダンスの公演のための来日で、なんと42人の団体で来ているという。「リトアニアの住人の半分くらいがやって来たのか」と言うと、笑っていた。
リトアニアは私にとって、というより日本人にとってあまりなじみのない国だ。リトアニアのロシア系住民は現在は10%くらいであること、リトアニア語とラトビア語はよく似ていることなど、おおいに話がはずんだ。
若干の感想
今回のトルコ旅行についていくつか思ったことをランダムに記しておこう。
(1)行程。イスタンブール2泊→ディヤルバクル2泊→マルディン3泊→アンカラ2泊→カッパドキア2泊→イスタンブール3泊という今回の旅の行程はまずは妥当なものだった。最後のイスタンブール3泊の代わりにどこかもう一箇所行けばよかったかもしれないが、ぎりぎりの行程を組むのは超慎重な私の性格に合っていない。
(2)物価。2009年の「地球の歩き方トルコ編」では1リラが56円と記載されている。今回私が両替したときのレートは1リラが4.2~4.3円くらいだった。つまりこの15年くらいの間にトルコ・リラは日本円に対して10倍以上下落していることになる。インフレに対し利上げではなく利下げで対応するという、エルドアン政権の非常識な政策が、収拾がつかないほどにインフレを加速させた結果だ。だからといってトルコが相対的に安くなったわけではない。インフレを出し抜くために値上げを急ぐのは当然といえば当然の庶民の反応だ。
食事は日本より高い。観光地では2倍とみてもいい。初日以降食事への出費に慎重になったのはこのためだ。ホテル代や交通費は日本より安いが、その差は大きくない。イスタンブールではタクシーはもちろんUberも利用しなかった。
(3)東洋人観光客。日本人を誰一人見かけなかったアゼルバイジャンと異なり、トルコ、特にイスタンブールとカッパドキアでは日本人観光客を目にすることもめずらしくなかった。だが、東アジアの観光客で圧倒的に多いのは中国人だ。続いて韓国人か。カッパドキアでは中国レストランがいくつかあり、韓国レストランも2つ見かけた。日本料理専門のレストランは私の知る限り存在しなかった。その反面、現地の人が私に声をかけてくるときに多かったのは、「日本人か」という問いかけ。それに「コンニチハ」とか「オゲンキデスカ」という片言の日本語。「ニイハオ」と声をかけられたのは1回だけだった。これは日本人観光客が多かった過去の遺産だろうか。
(4)犬。トルコに猫が多いことは知っていたが、犬が多いのにはびっくりした。一般にモスレムの国では犬は忌み嫌われており、ほとんど見かけない。だが、トルコでは大きな犬が寝そべっているを幾度となく目にした。元気のいい小型犬もいないわけではないが、圧倒的に多かったのは大型犬だったような気がする。どの犬もリードは付けていない。犬を見かけるたびに写真に収めておいた。そのうちほんの一部を紹介して、トルコ旅行のブログを締め括ろう。
怠惰なトルコの犬(その1)
怠惰なトルコの犬(その2)
怠惰なトルコの犬(その3)
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