イスタンブールをはじめて訪れたのは15年前、2009年のこと。ターキッシュ・エアラインを利用したジョージア(グルジア)への旅の途中に立ち寄り、確か2泊した。その後もトランジットでイスタンブールを訪れる機会は2回ほどあった。いずれも数時間の滞在だった。
トランジットでイスタンブールに立ち寄っただけでトルコを旅したと称するのはおこがましい。さらに今年、キューバ・メキシコおよびアゼルバイジャンを旅したとき、トルコにかかわる人たちと知り合う機会が幾度となくあった。
トルコ旅行を思い立ったのはこうした事情からだ。関空・イスタンブール間に直行便があることも大きかった。9月23日関空を発ち、10月9日に帰ってくるターキッシュ・エアラインズの航空券を16万4千円で購入した。2週間近くの旅になる。イスタンブールだけではなく、広くトルコを巡ってみたい。
かくて9月23日21時55分に関空を飛び立ち、イスタンブールに向かった。
9月24日
イスタンブール空港に到着したのは9月24日の早朝5時。まずは両替とSIMカードの購入。40ユーロをトルコ・リラに交換し、いくつかあるSIMカードの販売店のうち、Vodafoneを選び、1か月間有効の20GBのSIMカードを購入した。代金はクレジットカードで支払ったが、あとで確かめると8千円を超えていた。法外な値段だ。トルコはSIMの値段が高いうえ、空港では特に割高になるらしい。市内に出てから購入したほうがよかったかもしれないが、ネットに接続していないと市内に出るのに苦労するから、やむをえない選択といえよう。
宿はBooking.comを通じて旧市街に予約していた。旧市街に出るにはエアポートバス(Hvaist)が便利だが、200リラ(800円超)以上する。地下鉄とバス、路面電車を利用すれば、100リラ以下で行ける。時間はたっぷりあるから、後者で行こう。
地下鉄、バス、路面電車を利用するにはイスタンブール・カードという、SUICAに似たカードが便利だが、ここで失敗した。地下鉄の改札口でPttカードなるカードを買ってしまったのだ。このカードでは地下鉄は乗車できるが、バスや路面電車には乗車できない。ただし、バスや路面電車もクレジットカードに対応しているから、イスタンブール・カードがなくても乗車できないわけではない(現金は不可)。
3つの交通手段を苦労して乗り継ぎ、予約していた旧市街中心部のSunlife Oldcityホテルに到着したのは午前8時ごろだった。このホテルは朝食付きで1泊約7500円。旧市街中心部のホテルは総じて高く、個室ではこのへんが最低ラインだった。
とあるレストランで昼食をとる。ケバブをラップした料理とコーラで465リラ。日本円で1900円(その日のレートである1リラ=4.2円で換算)。この内容で2000円近くとはおどろきだ。ぼられたわけではない。この界隈のレストランは軒並み400~600リラの値段だった。
初日の昼食
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