12月13日
タクシーはちゃんと6時に迎えに来てくれた。ラオス航空便は定刻の8時5分に離陸し、1時間後にパクセーに到着した。パクセーはビエンチャンに次ぐラオス第二の都市ということだが、人口は10万人ほどだ。
空港から予約してるホテルまでトゥクトゥクで行く。トゥクトゥクに乗ったのは私とフランス人男性のバックパッカーの二人。ひとりあたり5万キープ(400円弱)ということで乗ったのだが、私のホテルに着いたとき、運転手はフランス人に「おまえのホテルは遠いから」という理由で7万キープを要求していた。私もフランス人に加勢して口をはさんだが、彼は結局7万キープで折れた。
私が予約していたのは2泊で60ドル(朝食付き)のPakse Hotelだ。ホテルに着いたのは午前10時前だったが、すぐにチェックインできた。
Pakse Hotel
少し休憩してから外へ出る。ホテルの近くにちょっとした市場があり、大きな食堂を併設していた。ここで昼食をとる。注文したのはFried pork rice。要するに焼き飯だ。確か20000キープ(160円弱)。値段相応の味だった。
市場の中の食堂で昼食
Booking.comの情報によると、パクセー・ホテルは「中心部から1.3km」ということだが、どこが「中心部」なのかわからない。グーグル・マップを見て、ともかく国道13号沿いに歩いてみた。
国道沿いは閑散としていた。車も人も少ない。途中、Wat Prabathというお寺があったので立ち寄る。
国道13号沿いのWat Prabath
ホテルに戻ってから、パクセーに2泊したあとの旅程を考えた。1つはサラワンへ行き1泊する案。もう1つはところどころに立ち寄りながら北上し、ビエンチャンをめざす。サラワンはパクセーの西にあり、ビエンチャンへの途上で立ち寄るというわけにはいかない。といってもパクセーからはバスで3時間であり、日帰りも可能だ。
この旅の動機の1つはサラワン歌謡への関心にあった。したがってサラワンを訪れないという選択には忸怩たるものがある。だが、サラワンはパクセーよりもずっと小さい町だ。Booking.comに登録している宿は皆無。サラワンまで足を伸ばしたところで、歌謡や踊りに触れる可能性はほぼゼロだろう。日程に余裕を持たせるという意味でも、ここはサラワンをあきらめ、このまま北上しよう。ビエンチャンへの途上にあって、パクセーに近いのはサワンナケート(Savannakehet)。パクセーからバスで4時間だ。
ホテルの受付でサワンナケート行きのバスターミナルの所在を尋ねようとすると、受付の男性はホテルに付設されている観光案内所(Wat Phou Travelという名前だった)に連れて行ってくれた。
案内所で2日後にサワンナケートへ行くバスのチケットを購入した。バスの出発時刻は9時。8時30分から9時の間にホテルまでタクシー(実際はトゥクトゥクだった)が迎えに来るとのことだった。すぐには気づかなかったが、チケットの値段は310000キープ(2400円)とかなり高額だった。自分でバスターミナルまで行って購入すればこの半額以下だったかもしれない。
案内所にいた若いラオス人女性としばらく話す。サラワン歌謡に興味があることを告げると、その女性は「ティアロン、ティアロン」と一節を口ずさむ。私の年齢のこと、彼女がビエンチャンから派遣されてきていることなど、いい雰囲気で話しが盛り上がった。チケットの値段は高かったが、この体験で帳消しにしておこう。
Pakse wHotelはレストランを併設している。グーグル・マップのクチコミを見ると、ホテルの屋上にあるそのレストランの評判がすこぶるいい。「メコン川の日没を見ながら食べるのが最高」といった類いのクチコミだ。
屋上のレストランに行く。かなり賑わっている。メコン川に面する席をとったが、時刻は6時半を過ぎており、日没には間に合わなかった。羊肉のラープ(挽肉と香草を炒めたラオス料理)とカオ・ニャオ(餅米)、それにBeerlaoのGoldenを注文。日の暮れたメコン川(正しくはメコン川の支流であるセードーン川)を見ながら夕食とした。会計のときにニッコリと笑ってくれたウェイトレスの笑顔が印象に残っている。
ラープとカオ・ニャオ、ビールで夕食
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